1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 重症COVID-19のせん妄、修正可能な危険因子を特定

重症COVID-19のせん妄、修正可能な危険因子を特定

2021年2月4日  Lancet

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のせん妄および昏睡の発生率をコホート研究で検討(COVID-D試験)。対象は、14カ国の集中治療室(ICU)69室に2020年1月20日から4月28日の間に入室したCOVID-19重篤患者2088例(年齢中央値64歳)。 侵襲的機械換気実施率は、入室当日66.9%、入院期間中87.5%だった。機械換気中に多く用いた鎮静薬はベンゾジアゼピン系薬(64.0%)、プロポフォール(70.9%)だった(いずれも使用期間中央値7.0日)。 機械換気中のリッチモンド興奮・鎮静尺度(RASS)スコア中央値は-4点だった。昏睡発生率は81.6%(昏睡の期間中央値10.0日)、せん妄発生率は54.9%(せん妄発生の期間中央値3.0日)だった。機械換気、拘束使用、ベンゾジアゼピン系薬、オピオイドおよび昇圧薬の静注、抗精神病薬で翌日のせん妄発生リスクが上昇し(いずれもP≦0.04)、家族による面会(対面またはバーチャル)でせん妄リスクが低下した(P<0.0001)。 ■この記事に対する有識者のコメント 新谷歩 大阪市立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 せん...