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乳がんリスクが高い遺伝子変異を特定

2021年2月4日  New England Journal of Medicine

乳がん女性6万466例および対照5万3461例の検体を対象に、乳がん感受性と推定される34個の遺伝子パネルを用いてシーケンス解析し、protein-truncating variant(蛋白切断型変異)およびまれなミスセンス変異を分析。乳がん全体およびサブタイプ別のリスクを評価した。 その結果、5個の遺伝子(ATM、BRCA1、BRCA2、CHEK2、PALB2)のタンパク切断型変異に乳がん全体のリスクとの関連が見られた(いずれもP<0.0001)。4個の遺伝子(BARD1、RAD51C、RAD51D、TP53遺伝子)のタンパク切断型変異にも乳がん全体のリスクとの関連が認められた(P<0.05、ベイズの偽陽性率<0.05)にも。残り25個の遺伝子のうち19個のタンパク切断型変異は、乳がん全体のオッズ比の95%CI上限値が2.0未満だった。 ATMおよびCHEK2の蛋白切断型変異ではエストロゲン受容体(ER)陽性乳がんのオッズ比、BARD1、BRCA1、BRCA2、PALB2、RAD51C、RAD51DではER陰性乳がんのオッズ比がが高かった。ATM、CHEK2、TP53遺伝子のまれな...