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TIA後の脳卒中リスクはいまだに高い

2021年2月5日  Journal of the American Medical Association

一過性脳虚血発作(TIA)とその後の脳卒中リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討(フラミンガム心臓研究)。調査開始時にTIAと脳卒中の既往がなかった参加者を1948年から2017年まで追跡した。TIA未発症例とTIA初発例を年齢と性別で5対1の割合でマッチさせた。 追跡期間66年(36万6209人年)で、1万4059例のうち435例がTIAを発症し[女性229例(平均年齢73.47歳)、男性206例(同70.10歳))、TIA未発症の2175例とマッチさせた。TIAの推定発症率は1.19/1000人年だった。TIA後の追跡期間中央値8.86年の間に130例(29.5%)が脳卒中を発症し、初発TIA後の日数別でみると7日以内28例(21.5%)、30日以内40例(30.8%)、90日以内51例(39.2%)、1年以上63例(48.5%)で、脳卒中発症までの期間中央値は1.64年だった。年齢と性別で調整した脳卒中初回発症の10年累積ハザードは、TIA発症例0.46、TIA未発症例0.09で、完全調整ハザード比は4.37(95%CI 3.30-5.71、P<0.001)だった。 TIA後...