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COVID-19流行下でがん放射線治療にも大きな変化

2021年2月5日  The Lancet Oncology

英国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大抑制対策として実施した都市封鎖ががん放射線治療に及ぼした影響を検討。2019年2月4日から2020年6月28日の間に実施したがん放射線治療の全データを抽出し、分割時系列解析(ITS)を用いて、都市封鎖実施後の週平均放射線治療コース数、治療通院数、分割照射パターンを前年同月と比較した。 その結果、2020年の週平均放射線治療コース数は、2019年同月と比較すると、4月に19.9%、5月に6.2%、6月に11.6%減少した。通院率の減少率は4月29.1%、5月31.4%、6月31.5%で、ITS解析で有意だった(P<0.0001)。70歳以上の患者は、2019-2020年の治療コース減少率が70歳未満の患者よりも大きかった(4月の減少率34.4% vs. 7.3%)。2019-2020年の治療コース減少率が特に大きかったのは、前立腺がん(4月の減少率77.0%)と非黒色腫皮膚がん(同72.4%)だった。2019年4月と比較して2020年4月の放射線治療コースが増加したのは、食道がん(増加率41.2%)、膀胱がん(64.2%)、直腸がん...