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新型コロナ、中和抗体カクテルでウイルス量低下

2021年2月5日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)スパイクタンパクに対する完全ヒト型中和モノクローナル抗体2種を併用した中和抗体カクテル(REGN-COV2)を第I-III相二重盲検無作為化試験で検討。被験者をREGN-COV2低用量(2.4g)群、同高用量(8g)群、プラセボ群に1対1対1の割合で割り付けた。試験は進行中で、これまでに275例分のデータが報告されている。 主要評価項目に規定した1-7日目までのウイルス量変化量の時間加重平均の最小二乗平均差(プラセボ群と比較したREGN-COV2統合群)は、試験開始時に血清抗体陰性だった患者で-0.56 log10コピー/mL、試験集団全体では-0.41 log10コピー/mLだった。評価期間中にCOVID-19関連の医療機関受診率は、プラセボ群全体で6%、REGN-COV2統合群全体で3%、試験開始時に血清抗体陰性だった患者は、プラセボ群15%、REGN-COV2群6%だった(差-9%ポイント、95%CI -29-11)。過敏症反応、注入反応、その他の有害事象を呈した患者の割合は...