早期RA、1年時HAQ・DASスコア高値で全死因死亡増

疾患修飾性抗リウマチ薬による治療を開始した早期関節リウマチ（RA）患者1724例（平均年齢55歳、女性72％）を対象に、健康評価質問票（HAQ）スコアと死亡リスクの関連を検討した。 10年間で62例（2.4％）が死亡した。HAQスコアは、ベースラインで死亡群1.2±0.7点、生存群1.0±0.7点、1年時0.9±0.7点、0.5±06点（P＜0.001）、28関節の疾患活動性（DAS28）スコアはベースラインで5.4±1.3点、4.9±1.4点、1年時3.6±1.4点、2.8±1.4点（P＜0.001）といずれも死亡群の方が高かった。高齢、男性、ベースラインのDAS28スコア高値などに死亡との関連が認められた。ベースラインのHAQスコアの未調整全死亡ハザード比は1.46（95％CI 1.02-2.09）、調整後は1.25（同0.81-1.94）、1年時のHAQスコアでは2.58（同1.78-3.72）、1.75（同1.10-2.77）となり、1年時HAQスコアと全死因死亡の関連は、交絡因子で調整した後もなお有意だった。 ■この記事に対する有識者のコメント 小宮靖弘 国立紫香楽病院 整...