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SAVRの転帰、臨床試験除外の低リスク症例でもおおむね良好

2021年2月7日  Journal of the American College of Cardiology

外科的大動脈弁置換術(SAVR)を施行した手術低リスクの重度大動脈弁狭窄症(SAS)患者を対象に、最近の経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)との無作為化比較試験の対照から除外されている大動脈二尖弁(NTAV)、重度冠動脈疾患(SevCAD)および僧帽弁/三尖弁同時置換術(CMTV)または上行大動脈同時置換術(CAAR)の転帰を単施設研究で評価した。 その結果、2000-19年にSAVRを施行した患者6772例のうち低リスクの5310例(78.4%)を解析対象とした(平均STSスコア1.94±0.87%)。このうち2165例(40.8%)は、NTAV(1468例、27.6%)、SevCAD(307例、5.8%)、CMTV(306例、5.8%)、CAAR(560例、10.5%)のうち1項目以上に当てはまった。低リスクSAS全体の30日死亡率および脳卒中発生率は、それぞれ1.9%および2.4%だった。残りのコホートと比較した30日死亡率は、SevCAD群(2.6%、オッズ比1.79、95%CI 0.85-3.75)およびCAAR群(2.1%、同1.64、0.88-3.05)が同等、NT...