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累積喫煙量がCOVID-19入院・死亡リスクに関連

2021年2月9日  JAMA Internal Medicine

米クリーブランドクリニックの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)レジストリデータを用いて、累積喫煙曝露量とCOVID-19有害転帰との関連性を多変量ロジスティック回帰モデルで評価。2020年3月8日から2020年8月25日の間にCOVID-19検査陽性が確定し、喫煙情報の完全な記録がある成人患者7102例を対象とし、累積喫煙量は、10箱・年(pack-years)未満、10-30箱・年、30箱・年以上、喫煙未経験に分類した 対象者のうち、喫煙未経験者は6020例(84.8%)、現在の喫煙者が172例(2.4%)、元喫煙者が910例(12.8%)だった。喫煙未経験者と比較すると、30箱・年以上喫煙した患者はCOVID-19入院オッズが2.25倍高く(95%CI 1.76-2.88)、COVID-19診断後に死亡する可能性は1.89倍高かった(同1.29-1.76)。累積喫煙量とCOVID-19有害転帰との関連性は併存疾患が一因と考えられ、併存疾患を調整した媒介モデルではいずれのオッズ比も低くなった。喫煙状況による交互作用の根拠は認められず、現喫煙者と元喫煙者のオッズ比もほぼ同じ...