新型コロナのS-Trimerワクチン、P1で免疫応答良好
オーストラリアで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するスパイク(S)タンパクの安定化三量体(S-Trimer)含有タンパク質サブユニットワクチン候補SCB-2019の安全性と免疫原性を第I相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で評価。。健康成人148例を年齢層別(若年成人18-54歳、高齢者55-75歳)に登録し、2種類のアジュバント(AS03またはCpG/Alum)と併用したSCB-2019(低用量3μg、中用量9μg、高用量30μg)またはプラセボを21日間隔で2回接種し、接種後7日間の反応原性を評価した(試験は現在も継続中)。 ワクチンの忍容性は良好で、グレード3有害事象の非自発報告が2件あった(AS03アジュバンド9μg群とCpG/Alumアジュバンド9μg群の疼痛)。局所事象のほとんどが軽度の注射部位痛で、AS03アジュバント併用群(44-69%)の方がCpG/Alumアジュバント併用群(6-44%)やアジュバントなし単独群(3-13%)より頻度が高かった。全身性事象の発現率は、1回目接種後は若年成人(38%)の方が高齢者(17%)より高かったが、2回目接種後は両...
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