1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. CKDの進行に経時的な血圧上昇が関連

CKDの進行に経時的な血圧上昇が関連

2021年2月11日  専門誌ピックアップ

韓国で、慢性腎臓病(CKD)患者2044例を対象に、血圧と腎有害転帰の関連を前向き観察コホート研究で検討(KNOW-CKD試験)。ベースラインの血圧に多変量原因別ハザードモデル、期間中に測定した経時的血圧に周辺構造モデルを用いた。主要評価項目は、推定糸球体濾過量(eGFR)50%以上低下または末期腎臓病発症の複合とした。 その結果、追跡期間7472人年で、473例(23.1%)に主要複合評価項目が発生し、1000人年当たりの発生率は63.3だった。ベースラインの収縮期血圧(SBP)値120mmHg未満群に対するハザード比は、120-129mmHg群1.10(95%CI 0.83-1.44)、130-139mmHg群1.20(同0.93-1.59)、140mmHg以上群1.43(同1.07-1.91)、経時的測定値でみたハザード比はそれぞれ1.31(同0.98-1.75)、1.59(同1.16-2.16)、2.29(同1.69-3.11)だった。経時的拡張期血圧(DBP)にCKD進行との有意な関連が見られたが、ベースラインのDBPには関連がなかった。SBPとDBPを組み入れたモデルでは...