1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 大動脈弁狭窄症のTAVR vs. 低侵襲手術 メタ解析

大動脈弁狭窄症のTAVR vs. 低侵襲手術 メタ解析

2021年2月11日  専門誌ピックアップ

大動脈弁狭窄症(AS)に用いる経カテーテル的大動脈弁置換(TAVR)と低侵襲大動脈弁置換(AVR)を系統的レビューとメタ解析で比較。2002年(TAVR収載開始時)から2019年12月までの電子データベース6件から特定したコホート研究11件のうち7件がマッチング法・傾向スコアマッチング法を用いていた。 その結果、低侵襲AVRよりもTAVR群の方が、中期(1年以上)死亡率が高かった(リスク比1.93、95%CI 1.16-3.22)が、1カ月死亡率(同1.00、0.55-1.81)、脳卒中(同1.08、0.40-2.87)および出血(同1.45、0.56-3.75)の発生率に有意差は認められなかった。このほか、miAVR群と比べるとTAVR群の方が弁周囲漏出発生率が高かった(同14.89、6.89-32.16)が、急性腎障害発生率は低かった(同0.38、0.21-0.69)。入院期間は、低侵襲AVR群の方が有意に長かった(平均差1.92、95%CI 0.61-3.24)。GRADEシステムを用いた根拠の質は、全評価項目で「中」以下だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを...