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人工角膜KPro移植後の緑内障リスク、術前眼圧で予測

2021年2月12日  専門誌ピックアップ

Boston 1型人工角膜(KPro)を移植した118例118眼(平均移植時年齢60.7±16.7歳)を対象に、緑内障の危険因子と転帰を単施設症例対照研究で検討。追跡期間は6.9±3.2年だった。 その結果、移植後の緑内障発症率は24%で(100眼年当たり3.4例)、術後2.1±2.2年で発症していた。移植前の眼圧高値が、移植後の緑内障発症(オッズ比1.538、95%CI 1.030-2.297、P=0.035)および緑内障進行(同1.450、1.084-1.937、P=0.012)リスク増加の予測因子だった。移植前の角膜の実質障害および内皮障害に移植後の緑内障進行を防御作用が見られた(同0.002、0.000-0.227、P=0.010)。自己免疫疾患および眼表面疾患がある眼で移植後の緑内障発症率が高かった(P<0.05)。最終の平均最高矯正視力は1.76±1.0で、緑内障の有無による差はなかった(P>0.05)。視力を脅かす重篤な合併症の発生率は、緑内障がない患者の方が緑内障を発症した患者よりも高かった(77% vs. 41%、P=0.006)。 この記事への読者の皆様(医師)か...