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糖尿病と乳がんの関連はホルモン受容体の有無で差

2021年2月13日  専門誌ピックアップ

2型糖尿病および糖尿病治療薬メトホルミンと乳がんリスクの関連性を前向きコホート研究で討した。姉妹に乳がん患者がいる女性の乳がんリスクを検討したSister Study登録時(2003-2009年)に35-74歳で適格基準を満たす患者4万4541例を2017年9月15日まで追跡した(追跡期間中央値8.6年)。 その結果、2678例が登録後1年以降に乳がんの診断を受けた。既存2型糖尿病患者は3227例(7.2%)、新規2型糖尿病患者は2389例(5.3%)で、このうち61%(3386例)にメトホルミン投与歴があった。全体で、2型糖尿病と乳がんリスクとの間に関連性は認められなかった(ハザード比0.99、95%CI 0.87-1.13)が、2型糖尿病はトリプルネガティブ乳がんのリスク上昇との関連が見られた(同1.40、0.90-2.16)。非2型糖尿病患者と比べると、メトホルミンを服用している2型糖尿病に全乳がんリスクとの関連はなかった(同0.98、0.83-1.15)が、エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんリスクが低下し(同0.86,0.70-1.05)、ER陰性(同1.25、0.84-1...