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移動式脳卒中ユニットで臨床転帰改善

2021年2月13日  Journal of the American Medical Association

ドイツ・ベルリンで、救急搬送時に血栓溶解または血栓除去療法の適応があった急性虚血性脳卒中患者を対象に、移動式脳卒中ユニット(mobile stroke unit:MSU)による搬送が臨床転帰にもたらす効果を前向き非無作為化比較介入研究で検討。749例をMSUと通常の救急車の同時出動(MSU)群、794例を通常の救急車単独出動群に割り付けた。主要評価項目は3カ月時の改良Rankin尺度(mRS)スコアの分布とし、3カ月時の障害尺度(障害なし~中等度の障害、重度の障害、死亡の3段階)を副次評価項目とした。 その結果、3カ月時のmRSスコア中央値は、MSU群1点 vs 通常の救急車群2点(mRSスコア低下の共通オッズ比0.71、95%CI 0.58-0.86、P<0.001)だった。3カ月時の3段階の障害尺度は、障害なし~中等度の障害がMSU群80.3% vs. 通常の救急車群78.0%、重度の障害12.6% vs. 13.3%、死亡7.1% vs. 8.8%だった(機能的転帰悪化の共通オッズ比0.73、95%CI 0.54-0.99、P=0.04)。 この記事への読者の皆様(医師)からの...