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経鼻インフルエンザワクチン、P1で免疫反応良好

2021年2月13日  専門誌ピックアップ

複製能力を有するインフルエンザウイルスH5ヘマグルチニンをコードするアデノウイルス4型(Ad4-H5-Vtn)の安全性と免疫原性を健康被験者対象の第I相用量漸増試験で検討。経口カプセル、扁桃塗布、鼻腔噴霧のいずれかの方法で投与し、鼻、口、直腸からのウイルス排出をPCRと培養で測定した。 Ad4-H5-Vtn DNAは上気道からワクチン接種した被験者のほとんどで2-4週間にわたり排出されたが、培養されたのは参加者の60%にすぎず、期間中央値は1日だった。Ad4-H5-Vtnワクチン接種は、末梢血中のH5特異的なCD4+T細胞およびCD8+T細胞の増加、鼻、子宮頸部、直腸の分泌物中のIgGおよびIgAの増加を誘導した。上気道からのワクチン接種はH5に対する血清中和抗体(NAb)の濃度上昇を誘導し、26週時もその状態が維持された。ウイルスの排出期間に26週時のNAb応答の程度と相関が見られた。有害事象は軽度で、NAb価のピークに有害事象全体の頻度や期間と関連が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり...