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HPVワクチンと重篤な有害事象の関連示す根拠見られず

2021年2月14日  British Medical Journal

韓国で2017年に予防接種を受けた11-14歳の女子44万1399例を対象に、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種と重篤な有害事象の関連をコホート研究で検討。HPVワクチン接種者が38万2020例、非接種者が5万9379例だった。あらかじめ規定した重篤な有害事象33項目のリスク期間をHPVワクチン接種後1年間とした。 その結果、コホートデザインを用いた主解析で、重篤な有害事象33項目のうち片頭痛(10万人年当たりの発生率:接種群1235.0 vs. 非接種群920.9、調整後率比1.11、95%CI 1.02-1.22)のリスクが上昇したことを除いて、HPVワクチン接種に重篤な有害事象との関連が認められなかった。自己対照リスクインターバルデザインを用いた2次解析で、HPVワクチン接種に片頭痛(調整後相対リスク0.67、95%CI 0.58-0.78)を含む重篤な有害事象との関連がないことが示された。 ■この記事に対する有識者のコメント 新谷歩 大阪市立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 自己対照リスクインターバルデザインとは、市販後のリアルワールドデータを用いてワクチンの安全...