1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. MIS-C患児に免疫グロブリン+ステロイドが有効

MIS-C患児に免疫グロブリン+ステロイドが有効

2021年2月15日  Journal of the American Medical Association

フランスで、小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)の初期治療に用いる免疫グロブリン静注療法(IVIG)とメチルプレドニゾロンの併用療法とIVIG単独療法を全国監視システムのデータを用いた後ろ向きコホート研究で比較。主要評価項目は、治療失敗(治療初回治療開始後の発熱2日持続または7日以内の発熱再発と定義)とした MIS-C疑い患児181例のうち111例(女児52%、年齢中央値8.6歳)が世界保健機関(WHO)の定義に該当し、5例は治療を受けなかった。治療失敗率は、IVIG+メチルプレドニゾロン併用群9%、IVIG単独群は51%だった。IVIG併用群は、IVIG単独群より治療失敗リスクが低かった(絶対リスク差-0.28、95%CI -0.48--0.08、オッズ比0.25、P=0.008)。 このほか、IVIG併用は、IVIG単独よりも副次評価項目に規定した2次治療使用(絶対リスク差-0.22、95%CI -0.40--0.04、オッズ比0.19、95%CI 0.06-0.61、P=0.004)、血行動態補助(絶対リスク差-0.17、95%CI -0.34--0.004、オッズ比0.21...