審美目的の人工虹彩移植で重篤な合併症増加か

米国の眼科医療施設で、審美目的の人工虹彩移植後の合併症および人工虹彩除去後の転帰を医療記録レビューで検討。別の医療機関で移植を受けた患者12例24眼（8眼がNewColorIris、16眼がBrightOcularを使用）を対象とした。移植から受診までの平均期間は61.7±60.0カ月、除去後の平均追跡期間は35.5±38.1カ月だった。 受診時に見られた合併症は、虹彩の異常（45.8％）、眼圧上昇（33.3％）、角膜浮腫（25％）、眼内炎（20.8％）、白内障（16.7％）などだった。施行した外科的介入は人工虹彩除去（79.2％）、白内障手術（29.2％）、角膜移植（29.2％）、緑内障手術（16.7％）などだった。最終経過観察時の検査で見られた合併症は、自己虹彩の損傷（45.8％）、緑内障の持続（29.2％）、白内障（20.8％）、角膜浮腫（16.7％）、眼内炎（8.3％）だった。平均視力は受診時0.56±0.47LogMAR、最終経過観察時0.78±0.88LogMAR（P＝0.30）、平均眼圧は受診時22.7±15.8mmHg、最終経過観察時13.4±6.99mmHgだった（...