米国腎データシステムに登録された2005-17年の腎不全発症患者147万8037例を対象に、腎不全の原因が死体腎移植へのアクセスの性差に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。27万1111例が腎移植待機リストに登録され、8万9574例が死体腎移植を受けた。 その結果、女性で男性に比べ移植待機リスト登録アクセス率(調整後ハザード比0.89、95%CI 0.89-0.90)およびその後の死体腎移植アクセス率(同0.96、0.94-0.98)が低かったが、調整後モデルでは性別と腎不全の原因に相互作用が認められた(P<0.001)。2型糖尿病による腎不全の女性で男性に比べ移植待機リストアクセス率が27%低く(同0.73、0.72-0.74)、その後の死体腎移植アクセス率が11%低かったが(同0.89、0.86-0.92)、嚢胞性疾患に続発した腎不全ではいずれのアクセス率にも性差は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なり...
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