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COVID-19流行下で大腸がん治療開始者が減少

2021年2月16日  専門誌ピックアップ

英イングランドの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行が大腸がんの発見および治療に及ぼした影響を検討。国民保健サービス(NHS England)の住民対象データセット4件から、2019年1月から2020年10月までの大腸がん関連の専門医紹介件数、大腸内視鏡検査数、手術件数および放射線治療コース数のデータを抽出した。 その結果、一般開業医から専門医への紹介を受けた大腸がん疑い患者数は、2019年の月平均3万6274例に対し2020年4月には1万3440例と63%減少し、大腸内視鏡検査件数は、2019年の月平均4万6441件に対し2020年4月には3484件と92%低下した。治療を勧められた患者数は2019年の月平均2781例に対し2020年4月には2158例と22%減少した。2020年10月までに紹介を受けた患者数の月平均は2019年の水準まで回復するもこれを上回ることはなく、2020年4月から10月までに大腸がん診断および治療を受けた患者数が予測よりも3500例超少なかったと考えられた。2019年の月平均に比べると、2020年4月の手術施行者数は31%低下し、腹腔鏡手術の...