限局性前立腺がんのEBRT、ブースト照射併用で予後改善

中リスクまたは高リスクの限局性前立腺がん患者571例を対象に、標準治療の外照射放射線療法（EBRT、77Gy）＋前立腺内病変への局所ブースト照射（総線量最大95Gy）併用の効果を第III相無作為化比較試験で検討した（FLAME試験）。追跡期間中央値は72カ月だった。 その結果、主要評価項目に規定した5年生化学的無病生存率（bDFS）は、ブースト照射併用群の方が標準治療群（EBRT単独）よりも有意に高かった（92％ vs. 85％、ハザード比0.45、95％CI 0.28-0.71、P＜0.001）。前立腺がん特異的生存率および全生存率に差は見られなかった（P＝0.49、0.50）。グレード2以上の泌尿生殖器晩期毒性の累積発生率はブースト照射併用群28％、標準治療群23％、消化器毒性では13％、12％となり、差は小さく統計的有意ではなかった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳...