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軽症COVID-19、ポビドンヨードでウイルス量低下

2021年2月17日  専門誌ピックアップ

フランスの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)軽症外来患者24例を対象に、ポビドンヨード(PI)によるウイルス量が低下するかを無作為化臨床試験で検討した。介入群は、ポビドンヨードを用いたマウスウォッシュ、うがい薬、点鼻薬を1日4回、5日間使用した。2021年2月4日付けでJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌に掲載されたResearch Letterでの報告。 患者の年齢中央値は、対照群(介入なし)57歳、介入群33歳、各群4例(33%)が男性だった。1例を除き全例が3日目までウイルス力価陰性で、PIを使用してもウイルスRNA量に経時的変化はなかった。試験開始時と1日目のウイルス力価平均相対差は、介入群75%(95%CI 43-95%)、対照群32%(同10-65%)だった。PI曝露5日後に全例で甲状腺刺激ホルモンが上昇し(中央値3.4mIU/L vs. 2.1 mIU/L)、5例は正常値上限を超えたが、7-12日後に試験開始時の値に戻った。甲状腺ホルモン(T3、T4)やクレアチニン値に変化は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメ...