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高用量プロゲストーゲン長期投与で髄膜腫リスク上昇

2021年2月18日  British Medical Journal

フランスで2007-14年にcyproterone acetate(プロゲストーゲン)の投与を開始した7-70歳の女性25万3777例を対象に、高用量cyproterone acetateの使用による髄膜腫リスクをコホート研究で検討。最初の6カ月間の累積投与量3g以上を曝露群(13万9222例)、3g未満を対照群(11万4555例)とした。 その結果、手術または放射線治療を要した髄膜腫が、曝露群(追跡期間28万9544人年)で69件、対照群(追跡期間43万9949人年)で20件確認された。10万人年当たりの髄膜腫発生率は曝露群23.8、対照群4.5で(粗相対リスク5.2、95%CI 3.2-8.6、調整後ハザード比6.6、95%CI 4.0-11.1)、累積投与量60g超の調整ハザード比は21.7(10.8-43.5)だった。投与中止1年後、曝露群の髄膜腫リスクは対照群の1.8倍(1.0-3.2)だった。 ■この記事に対する読者のコメント 菅野雅人 国立がん研究センター東病院病理診断科医長 知られているとおり髄膜腫の罹患率には明らかな男女差があります(女>男)。そしてあまり知られてい...