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高リスクAMLに高強度RICレジメンは無益

2021年2月19日  Journal of Clinical Oncology

高リスクの急性骨髄性白血病(AML)または骨髄異形成(MDS)を呈する同種幹細胞移植施行患者244例(年齢中央値59歳)を対象に、フルダラビン+amsacrine+シタラビン-ブスルファン(FLAMSA-Bu)を用いた強力な(augmented)強度減弱前処置(RIC)レジメンの移植後転帰を検討した。 その結果、FLAMSA-Bu群と対照群(フルダラビン主体のRICレジメン)の2年全生存率(ハザード比1.05、85%CI 0.80-1.38、P=0.81)や累積再発率(同0.94、95%CI 0.60-1.46、P=0.81)に差は見られなかった。移植前の評価可能残存病変(MRD)が陽性だと累積再発率が高く、2年累積再発率は陽性群41.0%、陰性群20.0%だった(P=0.01)。再発率や生存率に関する移植前MRDの有無と前処置レジメンの強度の相互作用を示す根拠は認められなかった。3カ月時のドナーT細胞の完全キメラ獲得は、移植前MRDによる全生存率や累積再発率への悪影響を抑止した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実...