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HFpEFに高強度インターバルトレーニングの効果は?

2021年2月19日  Journal of the American Medical Association

拡張不全(HFpEF)患者180例(平均年齢70歳、女性67%)を対象に、強度の異なる運動が最大酸素摂取量(VO2max)の変化にもたらす効果を無作為化比較試験で検討。被験者を高強度運動(高強度インターバルトレーニング:HIIT、1回38分の運動を週3回)群、中強度運動群(中強度の連続トレーニング、1回40分を週5回)、対照群(ガイドラインに基づく身体活動への助言のみ)に割り付け、12カ月間継続した(最初の3カ月は施設で実施、その後9カ月間は遠隔医療による監視下での在宅運動)。主要評価項目は3カ月後のVO2maxの変化とし、臨床的に意義のある最小変化量(MCID)を2.5mL/kg/分に設定した。3カ月後および12カ月後の心肺持久力、拡張機能、ナトリウム利尿ペプチドの変化を副次的評価項目とした。 3カ月後のVO2maxの変化は、高強度運動群と対照群との比較で1.1 vs -0.6mL/kg/分(差1.5)、中等度運動群と対照群との比較で1.6 vs -0.6mL/kg/分(差2.0)で、いずれもMCIDに達しなかった。高強度運動群と中等度運動群の比較では1.1 vs 1.6mL/kg...