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HCVワクチン、P1/2で慢性感染の予防効果示せず

2021年2月19日  New England Journal of Medicine

C型肝炎ウイルス(HCV)ワクチンの異種プライムブースト接種法の効果を第I・II相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で評価。最近の注射薬物使用歴からHCV感染のリスクがあると考えられる成人548例をワクチン群とプラセボ群に274例ずつ割り付け、ワクチン群に遺伝子組換えチンパンジーアデノウイルス3型ベクターを初回接種し、56日後に遺伝子組換え改変ワクシニアアンカラを追加接種した。主要有効性評価項目は、HCV慢性感染(6カ月間持続するウイルス血症)とした。 HCV慢性感染は、per-protocol集団では各群14例(プラセボと比較したワクチンのハザード比1.53、95%CI 0.66-3.55、ワクチンの有効性-53%、95%CI -55-34)、修正intention-to-treat集団では、ワクチン群の19例とプラセボ群の17例(同1.66、0.79-3.50、-66%、-250-21)にHCV慢性感染が発生し、発生率に群差は認められなかった。ワクチン群の78%にHCVに対するT細胞応答が見られた。重篤な有害事象の発現率は2群同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメン...