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新型コロナ感染、最も重要な予測因子は人種

2021年2月19日  Annals of Internal Medicine

米国の統合医療システムの医療保険加入成人348万1716例を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査、感染および転帰に人種・民族が及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で評価した。 対象者の人種内訳は、白人42.0%、アフリカ系6.4%、ヒスパニック系19.9%、アジア系18.6%、その他・不明13.0%だった。SARS-CoV-2感染症検査を受けたのは9万1212例(2.6%)で、そのうち3686例が陽性だった(陽性率は全体で10万人あたり105.9人。人種別では、白人55.1例、アフリカ系123.1例、ヒスパニック系219.6例、アジア系111.7例、その他・不明79.3例)。アフリカ系は未調整検査率と死亡率が最も高く、白人は検査率が最も低く、その他・不明は死亡率が最も低かった。 白人と比較すると、他の人種の調整後検査率はわずかに高かったが、感染率は有意に高く、調整オッズ比(aOR)は、アフリカ系2.01、ヒスパニック系3.93、アジア系2.19、その他・不明1.57だった。非白人の比率が高い地域は感染クラスターが起きていることが地理的解析で示された。白人と比較した調整後...