1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 閉経周辺期うつ病、エストロゲン様剤で有意な改善見られず

閉経周辺期うつ病、エストロゲン様剤で有意な改善見られず

2021年2月20日  専門誌ピックアップ

閉経周辺期うつ病患者62例を対象に、17β-エストラジオール経皮吸収型製剤(TE)、経口ラロキシフェンおよび植物性エストロゲン化合物Rimostilの短期的効果を無作為化プラセボ対照並行群間試験で検討した。 その結果、8週間の投与で疫学研究用うつ病尺度(CES-D)やベックうつ病評価尺度のスコアの改善効果が見られた治療群はなかったが(P=0.34、0.27)、17項目ハミルトンうつ病評価尺度(HRSD)のスコアには群間差が見られた(P=0.0037)。一対比較で、Rimostil群に比べTE群で週当たりHRSDスコアに高い効果が見られ(P=0.0005)、TE群でのスコア改善は6週目および8週目に見られた(P=0.0008、0.0011)。いずれの評価尺度でもラロキシフェン群とTE群またはプラセボ群のスコアに差は見られなかった。8週時の認知検査の結果は、いずれのグループもプラセボ群より低かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは...