BRCA1変異女性、経口避妊薬長期使用で卵巣がんリスク抑制

BRCA1変異保有がある女性3989例とBRCA2変異がある女性2445例を対象に、経口避妊薬（OCP）使用と卵巣がんリスクの関連を後ろ向き試験で検討した。 OCP使用率は、BRCA1変異者の卵巣がん発症群58.6％、非発症群88.9％、BRCA2変異者でそれぞれ53.5％、80.7％だった。卵巣がん発症群のOCP使用期間中央値はBRCA1変異者とBRCA2変異者ともに7年、非発症群では9年、8年だった。BRCA1変異者の単変量解析で、OCPの長期使用と最近の使用が卵巣がんリスクと負の関連を示した。多変量解析では、OCP使用期間が卵巣がん発症の優れた防御因子だということが明らかになり、使用期間5年未満群に対するハザード比は5-9年群0.67（95％CI 0.40-1.12）、10年以上群0.37（同0.19-0.73）だった（傾向のP＝0.008）。OCP使用期間と卵巣がんリスクの負の関連は15年以上持続し、使用期間が10年以上で、最終使用からの期間が15年未満群のハザード比は0.24（95％CI 0.14-0.43）、15年以上群では0.56（同0.18-0.59）だった。BRCA...