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週3回のアスピリンが膀胱がんと乳がんの生存改善に関連

2021年2月21日  専門誌ピックアップ

前立腺、肺、大腸、卵巣(PLCO)のがん検診試験の参加者13万9896例(試験開始時の平均年齢66.4歳、女性51.4%、非ヒスパニック系白人88.5%)を対象に、アスピリン使用と膀胱がん、乳がん、食道がん、胃がん、膵臓がん、子宮がんの新規発症リスクおよびがん生存率の関連をコホート研究で検討した。 試験期間中に3万2580例ががんを発症し、がん種の内訳は、膀胱がん1751例(5.4%)、乳がん4552例(14.0%)、食道がん332例(1.0%)、胃がん397例(1.2%)、膵がん878例(2.7%)、子宮がん716例(2.2%)だった。アスピリン使用はこのがんの発症との関連が見られなかった。多変量回帰解析で、週3回以上のアスピリン服用に膀胱がん患者(ハザード比0.67、95%CI 0.51-0.88)および乳がん患者(同0.75、0.59-0.96)の生存率増加との関連が見られたが、その他のがんでは関連が見られなかった。アスピリン服用と膀胱がん生存率(同0.75、0.58-0.98)および乳がん生存率(同0.79、0.63-0.99)にほぼ同じ関連が見られた。 この記事への読者の皆...