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逆境的小児期体験の評価で個人の健康リスクは予測できない

2021年2月21日  JAMA Pediatrics

1994-95年出生コホートを18歳まで観察したE-Risk研究の参加者2009例と1972-73年出生コホートを45歳まで観察したDunedin研究の参加者918例を対象に、逆境的小児期体験(ACE)の検査でその後の健康問題を予測できるかを検証。両コホートで小児期にACEの前向き評価を実施し、Dunedinコホートで38歳時にACEの後ろ向き評価を実施した。 その結果、E-Riskコホートで、ACEスコア高値の小児はその後の健康問題リスクが高かった(ACE 1件増加当たりの相対リスク:精神的健康問題1.14、95%CI 1.10-1.18、身体的健康問題1.09、1.07-1.12)。ACEスコアに医師が入手できる他の情報と独立して健康問題との関連が見られたが、個人の健康問題リスクの予測精度は不良だった(受信者動作特性曲線下面積:精神的健康問題0.58、95%CI 0.56-0.61、身体的健康問題0.60、0.58-0.63、確率予測0.50)。この結果は45歳時の健康転帰を評価したDunedinコホートでも一貫していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集してい...