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肺がん死亡率が大幅に改善、米最新がん統計

2021年2月22日  専門誌ピックアップ

米国がん協会(ACS)が、米国がん登録プログラム、北米中央がん登録協会、国立衛生統計センターのデータを用いてがん新規発症者数および死亡者数を推定し、最新の米国がん統計データを発表した。 2021年のがん新規発症者数は189万8160例、がん死亡者数は60万8570例と推定された。がん死亡率は、喫煙の減少とより早期のがん検出および治療により、1991年のピークから2018年まで低下し続け、ピーク時の死亡率が持続したと仮定した場合に比べがん死亡者数は320万例減少と推計された。肺がんが2014-18年の全がん死亡率低下度の約2分の1を占め、肺がん死亡の年低下率は2009-13年の2.4%から2014-18年には5%と倍増した。肺がん発症率の低下は年率2.2-2.3%で、特に非小細胞肺がん(NSCLC)生存率の改善度が大きく、NSCLC新規診断患者の2年相対生存率が2009-10年の34%から2015-16年には42%へと改善したのに対し、小細胞肺がんでは14%、15%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿...