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2型糖尿病、メトホルミン使用と乳がんリスクの関連を調査

2021年2月22日  専門誌ピックアップ

Sister Studyに参加した女性4万4541例を対象に、2型糖尿病およびメトホルミン使用と乳がんリスクの関連を検討した。 追跡期間中央値8.6年で、登録から1年以上経過後に2678例が乳がんの診断を受けた。2型糖尿病に乳がん全体のリスクとの関連はなかったが(ハザード比0.99、95%CI 0.87-1.13)、トリプルネガティブ(TN)乳がんのリスク上昇との関連が認められた(同1.40、0.90-2.16)。2型糖尿病がない参加者と比べると、2型糖尿病がありメトホルミンを服用している参加者は乳がん全体のリスクとの関連はなかったが(同0.98、0.83-1.15)、エストロゲン受容体(ER)陽性乳がん(同0.86、0.70-1.05)のリスク低下、ER陰性乳がん(同1.25、0.84-1.88)とTN乳がん(同1.74、1.06-2.83)のリスク上昇との関連が認められた。メトホルミン長期服用(10年以上)は、ER陽性乳がんとのさらに強い逆相関を示した(同0.62、0.38-1.01、傾向のP=0.09)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらか...