貧血合併急性心筋梗塞の制限輸血、非制限輸血に非劣性

フランスおよびスペインの医療機関で、ヘモグロビン濃度7-10g/dLの心筋梗塞患者668例を対象に、主要心血管イベント（MACE）に対する制限輸血の非制限輸血に対する非劣性を非盲検無作為化非劣性（REALITY）試験で検討。制限輸血群はヘモグロビン濃度8g/dL以下、非制限輸血群は10g/dL以下で輸血を実施することとした。主要評価項目は、30日時の主要心血管イベント（MACE；全死因死亡、脳卒中、心筋梗塞再発、虚血による緊急血行再建術の複合）とした。 その結果、666例年齢中央値77歳、女性42.2％）が30日間追跡調査を完了した。制限輸血群342例、非制限輸血群324例で、それぞれ122例（35.7％）および323例（99.7％）が濃厚赤血球輸血を受け、総単位は342単位および758単位だった。30日時、制限輸血群の36例（11.0％、95％CI 7.5-14.6％）、非制限輸血群の45例（14.0％、同10.0-17.9％）にMACEが発生した（差－3.0％、同－8.4-2.4％）。主要評価項目の相対リスクは0.79（片側97.5％CI 0.00-1.19）で、事前に規定した非...