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ACL再建時のトラネキサム酸投与、出血と疼痛に効果なし

2021年2月23日  専門誌ピックアップ

骨付き膝蓋腱自家移植片による前十字靱帯(ACL)再建術を施行する患者110例を対象に、トラネキサム酸(TXA)静注の効果を二重盲検無作為化比較試験で検討。被験者を止血帯膨張前と創閉鎖前に計2回トラネキサム酸1g静脈内ボーラス投与するグループ(トラネキサム酸群)とトラネキサム酸を投与しないグループ(対照群)に割り付けた。 その結果、トラネキサム酸群と対照群の周術期失血量に有意差はなかった(32.5mL vs. 35.6mL、P=0.47)。トラネキサム酸群の23例、対照群の26例に術後関節血症のため吸引が実施し(P=0.56)、吸引した血液量に有意な群間差は見られなかった(26.7mL vs. 37.3mL、P=0.12)。VAS疼痛スコア(P=0.15)、術後のオピオイド必要量(P=0.33)にも差がなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認くだ...