1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊娠初期のオピオイド使用で児の先天性異常リスクは上昇するか

妊娠初期のオピオイド使用で児の先天性異常リスクは上昇するか

2021年2月20日  British Medical Journal

妊娠第1三半期のオピオイド処方と新生児先天性異常との関連性を米国の住民対象コホート研究で評価した。対象妊婦は被保険者データから抽出した[公的保険(MAX)160万2580例、民間保険(MarketScan)117万7676例]。 公的保険加入妊婦の4.4%、民間保険加入妊婦の1.1%が妊娠第1三半期中にオピオイドを2回以上投与されていた。1000人当たりの先天性異常絶対リスクは、MAXコホートのオピオイド投与妊婦41.0人、オピオイド非投与妊婦32.0人、MarketScanコホートではそれぞれ42.6人、37.3人だった。未調整統合相対リスク推定値は主要評価項目に規定した全転帰で高かったが調整後に大幅に無効な値に近づき、先天性異常全体で1.06(95%CI 1.02-1.10)、心血管系奇形で1.09(同1.00-1.18)、心室中隔欠損1.07(同0.95-1.21)、心房中隔欠損/卵円孔開存症1.04(同0.88-1.24)、神経管欠損0.82(0.53-1.27)、内反足1.06(同0.881.28)だった。口唇口蓋裂の相対リスクは調整後も高く(1.21、95%CI 0.98...