1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 20年でがん患者の自殺が減少、精神腫瘍学と緩和ケアが寄与か

20年でがん患者の自殺が減少、精神腫瘍学と緩和ケアが寄与か

2021年2月24日  専門誌ピックアップ

がん患者は、心理的苦痛、治療の副作用、制御不能な痛みのため、自殺リスクが高いと考えられている。そこで、1999-2018年の米国Multiple Cause of Deathデータベースのデータを用いて、精神腫瘍学的アプローチと緩和ケア推進によるがん患者の自殺リスク抑制効果を検討した。 その結果、過去20年間の年齢調整後自殺率の平均年変化率(AAPC)は全体で+1.7%(95%CI 1.5-1.8%)、がん患者-2.8%(同-3.5--2.1%)となり、全体では自殺の増加傾向が見られた一方で、がん患者では減少傾向が見られた。男性、高齢、特定のがん種などの高リスク集団でがんに関連する自殺率の低下度が最も大きく、この期間中に精神腫瘍学と緩和ケアが果たした役割が大きくなったことが示唆された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント...