ANCA関連血管炎でavacopanがステロイドに非劣性

抗好中球細胞質抗体（ANCA）関連血管炎患者を対象に、補体C5a受容体阻害薬avacopanの有効性を二重盲検実薬対照無作為化第III相試験で検討（ADVOCATE試験）。被験者をavacopan（30mgを1日2回）群とprednisone（用量漸減投与）群に割り付けた。全例にシクロホスファミド（その後アザチオプリン）またはリツキシマブを投与した。主要評価項目は26週時の寛解［バーミンガム血管炎活動性スコア（Birmingham Vasculitis Activity Score：BVAS）0点と定義］、副次評価項目は寛解維持（26週および52週時の寛解と定義）とした。いずれの評価項目でも非劣性（マージン20％ポイント）および優越性を検証した。 その結果、試験開始時の平均BVASはavacopan群、prednisone群ともに16点だった。avacopan群の72.3％、prednisone群の70.1％に26週時の寛解が認められ（推定公差3.4％ポイント、95％CI －6.0-12.8、非劣性のP＜0.001、優越性のP＝0.24）、52週時にそれぞれ65.7％、54.9％が寛...