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神経性無食欲症のGL推奨治療、根拠の信頼性は低い?

2021年2月26日  専門誌ピックアップ

神経性無食欲症に用いる心理療法の有効性を系統的レビューとネットワークメタ解析で比較。神経性無食欲症の成人外来患者(BMIまたは摂食障害症状を2回以上評価)で薬物療法と非薬物療法を検討した無作為化対照試験16件を系統的レビューの対象とし、そのうち13件(1047例、女性97.4%)をネットワークメタ解析に用いた。主要評価項目はBMIの変化および臨床症状、副次評価項目はあらゆる原因による治療脱落率とし、いずれの項目も通常治療、認知行動療法(CBT、)モーズレイ式成人の神経性やせ症治療、家族療法、精神力動的心理療法、過度の運動を標的とするCBTおよび認知修正療法+CBTの逐次併用で評価した。 その結果、主要評価項目では通常治療より優れた心理療法はなかったが、あらゆる原因による脱落率は、精神力動的心理療法よりもCBTの方が低かった(オッズ比0.54、95%CI 0.31-0.93)。異質性や不一致性が認められたのはわずか数試験だった。CINeMAを用いて評価した主要評価項目の根拠の確実性は、低度ないし非常に低度だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらか...