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妊娠中マクロライド系抗菌薬使用で児の先天異常リスク増えず

2021年2月26日  British Medical Journal

デンマークの全国コホート研究(1997年から2016年)で、妊婦のマクロライド系抗菌薬投与と重大な先天異常リスクとの関連性を検討。生児を出生した妊婦119万2539例のうち妊娠中にマクロライド系抗菌薬を使用した妊婦(1万3019例)を妊娠中にペニシリン系抗菌薬を使用した妊婦(傾向スコアで1対1でマッチング)と比較。他の最近マクロライド系抗菌薬を使用したが妊娠前だった妊婦(1対1でマッチング)、抗菌薬を使用しなかった妊婦(1対4でマッチング)比較した。 その結果、出生児に重大な先天異常が認められたのは、マクロライド系抗菌薬使用妊婦457例(1000例当たり35.1例)、ペニシリン系抗菌薬使用妊婦481例(同37.0例)で(相対リスク比0.95、95%CI 0.84-1.08)、絶対リスク差は1000例当たり-1.8(95%CI -6.4-2.7)だった。他の対照群と比較しても、有意な増加は認められなかった[妊娠前マクロライド系抗菌薬使用妊婦:1000例当たりの相対リスク比1.00(同0.88-1.14)、絶対リスク差-0.1(同-4.8-4.7)、抗生物質不使用妊婦:同1.05(同0....