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「低価値」の乳がん手術、施設間で施行率にばらつき

2021年2月28日  JAMA Surgery

Choosing Wisely(賢明な選択)キャンペーンで治療価値が低いことを特定した乳がん手術4種(腋窩リンパ節郭清、再乳腺腫瘤摘出術、予防的対側乳房切除術、センチネルリンパ節生検)の施行状況を後ろ向きコホート研究で検討。2004-16年に乳がん診断を受けた18歳以上の女性92万256例(年齢中央値63歳)を対象とした。 その結果、乳がん手術4種の非施行を支持するガイドライン発表に伴い腋窩リンパ節郭清と再乳腺腫瘤摘出術施行率は有意に低下したが、予防的対側乳房切除術とセンチネルリンパ節生検は高齢患者で増加した。学術研究プログラムおよび手術件数の多い施設でこの施行減少度が最も大きかった。手術により施行状況にばらつきが見られ、施設別の施行率の範囲は腋窩リンパ節郭清で7-47%、再乳腺腫瘤摘出術で3-62%、予防的対側乳房切除術で9-67%、センチネルリンパ節生検で25-97%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また...