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転移性乳頭状腎細胞がん、カボザンチニブでPFS改善

2021年2月28日  Lancet

転移性乳頭状腎細胞がん患者147例を対象に、標準治療薬スニチニブの有効性をMETキナーゼ阻害薬(カボザンチニブ、クリゾチニブ、savolitinib)と比較する無作為化非盲検第II相試験を実施。患者をスニチニブ群(46例)、カボザンチニブ群(44例)、クリゾチニブ群(28例)、savolitinib群(29例)に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)とした。 PFSは、スニチニブ群よりカボザンチニブ群の方が長かった(中央値5.6カ月 vs. 9.0カ月、進行または死亡のハザード比0.60、95%CI 0.37-0.97、片側のP=0.019)。クリゾチニブ群とsavolitinib群は、スニチニブ群と比較してPFSは改善しなかった。奏効率は、カボザンチニブ群23%、スニチニブ群4%だった(両側のP=0.010)。グレード3または4の有害事象の発現率は、スニチニブ群69%、カボザンチニブ群74%、クリゾチニブ群37%、savolitinib群39%だった。カボザンチニブ群の1例にグレード5の血栓塞栓症が発生した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています...