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肺塞栓症の予後予測、腎機能障害追加で精度改善

2021年3月2日  専門誌ピックアップ

急性肺塞栓症(PE)患者1943例を対象に、30日死亡リスクを予測する欧州心臓病学会(ESC)予後予測モデルへの腎機能障害の追加の増分効果をコホート研究の後ろ向き事後解析で検討。4-variable Modification of Diet in Renal Disease式の推定糸球体濾過量(eGFRMDRD4)60mL/分未満を腎機能障害とし、477例(24.5%)が該当した。 ESCモデルにeGFRMDRD4情報を追加すると、適合度、識別能、較正が改善した。再分類パラメータが有意に増加し、死亡予測の再分類率は18%だった(P<0.001)。そのうち63.1%がESC予後予測モデルの「低-中リスク」からeGFR追加モデルの「中-高リスク」へ、15.8%が「中-高リスク」から「低-中リスク」へ、21.0%が「中-高リスク」から「高リスク」への再分類だった。RIETEレジストリ登録患者1万4234例のデータを用いた外的妥当性評価で、HarrellのC統計量および再分類パラメータの有意な改善が確認された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿し...