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中等度の飲酒量で白内障手術施行リスクが低い

2021年3月3日  Ophthalmology

英国バイオバンク登録者46万9387例(平均年齢56歳)とEPIC-Norfolkコホートの2万3162例(同59歳)を対象に、飲酒と白内障手術発生リスクの関連を縦断的観察研究で検討。バイオバンクコホートの1万9011例、EPIC-Norfolkコホートの4573例が追跡期間(平均95カ月、193カ月)中に白内障手術を受けた。 その結果、非飲酒群に比べると、飲酒群の白内障手術施行率が低く、調整後ハザード比はバイオバンクコホート0.89(95%CI 0.85-0.93)、EPIC-Norfolkコホート0.90(0.84-0.97)だった。飲酒群での飲酒量高値と白内障手術施行リスク低下との関連がEPIC-Norfolkコホートで見られ(P<0.001)、バイオバンクコホートではU字型の関連が見られた。アルコール種別の下位集団解析で、非飲酒に比べるとワイン摂取に最も強い防御的関連が見られ、ワイン摂取量の最高分類群の白内障手術施行リスク低下度はEPIC-Norfolkコホートで23%、バイオバンクコホートで14%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こち...