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転移性去勢抵抗性前立腺がんに177Lu-PSMA-617が有効

2021年3月3日  Lancet

オーストラリアの11施設で、遠隔転移を伴う去勢抵抗性前立腺がん患者を対象に、177Lu-PSMA-617の有効性をカバジタキセルと比較する第II相無作為化非盲検試験を実施(TheraP試験)。主要評価項目は、前立腺特異抗原(PSA)奏効率(試験開始時から50%以上低下と定義)とした。200例を無作為に割り付け、試験治療を施行した177Lu-PSMA-617群の99例中98例(99%)およびカバジタキセル群の101例中85例(84%)を解析対象とした。 PSA奏効率は、177Lu-PSMA-617群の方がカバジタキセル群よりも高かった(PSA反応あり65例 vs 37例、ITT解析66% vs 37%、差29%、p<0.0001、治療実施例による解析66% vs 44%、差23%、p=0.0016)。グレード3-4の有害事象は、177Lu-PSMA-617群の33%、カバジタキセル群の53%に発現した。177Lu-PSMA-617に起因する死亡はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿...