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COAPTとMITRA-FRの結果の差、重症度では説明できず

2021年3月5日  専門誌ピックアップ

二次性僧帽弁閉鎖不全症(MR)を伴う心不全患者を対象としたCOAPT試験で、MitraClipを用いた経カテーテル僧帽弁修復術(TMVr)+ガイドラインに基づく最大耐量の薬物療法(GDMT)によってGDMT単独に比べて心不全による入院と全死因死亡が減少したが、同じくMitraClipを用いたMITRA-FR試験では、薬物療法群と比較して優越性が認められなかった。そこで、COAPT試験の事後2次解析(対象548例)を実施し、有効逆流弁口面積(EROA)および逆流量(RV)および左室拡張終末期容積係数(LVEDVi)を用いて評価した二次性MRの重症度がTMVrの有効性に及ぼす影響を検討。MITRA-FR試験で検討した患者の患者背景と一致するCOAPT試験患者の下位集団(グループ1、56例、グレード3+ないし4+の二次性MRを伴う心不全、左室駆出率20-50%、NYHA心機能分類II-IV)を残りの492例(グループ2)と比較した。 その結果、TMVr+GDMTのGDMT単独と比べた24カ月時の全死因死亡または心不全による入院の複合発生率は、グループ1では有意差はなかったが(27.8% v...