1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 悪性黒色腫のICI治療、効果に自己免疫性疾患の影響見られず

悪性黒色腫のICI治療、効果に自己免疫性疾患の影響見られず

2021年3月5日  Annals of Internal Medicine

オランダ悪性黒色腫治療レジストリに登録された進行悪性黒色腫患者4367例を対象に、自己免疫疾患(AID)の有無による免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の安全性と有効性を全国コホート研究で検討した。 415例(9.5%)にAIDがあった(自己免疫リウマチ性疾患227例、自己免疫性内分泌疾患143例、炎症性腸疾患55例、その他8例)。、そのうち228例(55%)にICIを投与した(AIDがない患者へのICI投与率は58%)。AIDのある患者のグレード3以上の免疫関連有害事象(irAE)発現率は、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)阻害薬使用者で30%、プログラム細胞死1(PD-1)阻害薬使用者で17%、両剤を併用した患者で44%、AIDのない患者ではそれぞれ30%、13%、48%だった。AIDの有無で客観的奏効率(CTLA-4阻害薬10% vs. 16%、PD-1阻害薬40% vs. 44%、併用39% vs. 43%)および生存期間(中央値13カ月 vs. 14カ月)に差はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿してい...