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COVID-19死亡例の9割が未検査、ザンビア首都

2021年3月5日  British Medical Journal

ザンビアの首都ルサカで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がアフリカ都市部に及ぼす影響を前向き系統的死後調査研究で検討。国内最大規模の大学病院の遺体安置所で登録された死亡者372例を対象に、死後の鼻咽頭ぬぐい液で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するPCR検査を実施し、COVID-19罹患の有無、死亡した場所、年齢、性別、基礎疾患で層別化した。 その結果、364例(97.8%)の検査結果が得られ、58例(15.9%)が推奨サイクル閾値40未満に基づき判定したSARS-CoV-2陽性、70例(19.2%)がサイクル閾値を問わないSARS-CoV-2陽性だった。SARS-CoV-2陽性者70例の死亡時の年齢中央値は48歳、48例(69%)が男性だった。51例(73%)が地域で死亡しており、死亡前にSARS-CoV-2検査を受けていた者はいなかった。残る19例は院内で死亡し、そのうち6例が死亡前に検査を受けていた。 SARS-CoV-2陽性者70例中52例から症状に関するデータが得られ、44例にCOVID-19の典型的症状(咳嗽、発熱、息切れ)があったが、死亡前に検査...