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急性膵炎に新型コロナ併発で30日死亡率上昇

2021年3月7日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染大流行下の2020年3月1日から7月23日の間に入院した急性膵炎(AP)患者1777例を対象に、SARS-CoV-2感染併発患者の転帰を前向き多施設コホート研究で検討した(COVID PAN共同研究)。 その結果、149例(8.3%)がSARS-CoV-2陽性だった。全般に、陽性患者は高齢男性で、重度APおよび急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症の可能性が高かった(P<0.001)。未調整の多重ロジスティック回帰解析で、陽性患者は陰性患者に比べICU入室(オッズ比5.21、P<0.001)、局所合併症(同2.91、P<0.001)、持続的臓器不全(同7.32、P<0.001)、入院期間延長(同1.89、P<0.001)の発生率が高く、30日死亡率も高かった(同6.56、P<0.001)。調整後解析では、陽性患者の入院期間伸長(同1.32、P<0.001)および持続的臓器不全(同2.77、P<0.003)の発生率、30日死亡率(同2.41、P<0.04)が有意に高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...