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AI搭載ECGで潜在的QT延長症候群検出能が改善

2021年3月8日  専門誌ピックアップ

臨床的または遺伝学的に確定診断を受けたQT延長症候群(LQTS)患者967例と診断を受けずに退院したLQTS疑い患者1092例(平均年齢21.6歳、男性57%)を対象に、12誘導心電図(ECG)データで訓練、検証した多層畳み込みニューラルネットワークを用いた人工知能(AI)による強化型12誘導心電図(AI-ECG)による潜在的LQTS検出能を診断的症例対照研究で検討した。 その結果、LQTS患者と非患者の識別能を示す曲線下面積(AUC)は、ECGから抽出した補正QT時間(QTc)単独で0.824(95%CI、0.79-0.858)、AI-ECGで0.900(同0.876-0.925)、安静時QTcが正常な患者サブセットでは0.741(同0.689-0.794)、0.863(同0.824-0.903)だった。AI-ECGはLQTSの3つの主要な遺伝子型サブタイプ(LQT1-3)も識別でき、LQT2および3に対するLQT1識別のAUCは0.921(同0.890-0.951)、LQT1および3に対するLQT2識別では0.944(同0.918-0.970)、LQT1および2に対するLQT3識...